植物への水やりの基本と注意点

植物

はじめくんはふらりと入った園芸店で、朝顔に一目惚れをして購入しました。

初

よし大切に育てるぞ!水をたくさんあげなきゃ!

次の日

初

大きくなってほしいので、今日もたくさんあげよう!

毎日たくさん水をあげてお世話しなくちゃ!

数日後

初

あれ、朝顔が黄色くなってる。

植物を育てるのは難しい・・・

何気なく入った園芸店で、一目惚れして買った花、枯らしてしまうと悲しいですよね。
初くんは、水は毎日たくさんあげた方がいいと考えたせいで、枯らしてしまったようです。
このように枯らさないためにも、水やりのやり方を学んでいきましょう。

農業大学校花き専攻卒のボスタフが説明します。

水やりの基本を知りたい方、お世話しすぎて枯らしてしまった経験のある方は、ぜひ学んでいってください。

水をあげる回数(頻度)

1日1回あげるとか規定はなくて、土の表面が乾いていたらあげるのが理想です。
初めのうちは、植物の為にも、土を手で触って湿り具合を確かめましょう。
何度もやるうちに、乾くタイミングが分かるようになります。

また季節や、土の水に対する保持力によっても左右され、夏季は、比較的乾きやすく朝夕の2回にわたることもあり、冬季は乾きにくいため2日に1回ということもあります。
砂っぽい土では、水を保持する力が弱く乾きやすく、粘土質の土では保持力が強いので、乾きにくいという特徴があります。

水を与えすぎてはダメ?

初くんの例では、水を毎日たくさん与えたことで、根っこが水に浸る状況が長く続き、酸欠になり根っこが腐ってしまいました。
土の中の酸素が少ない状況では、給水活動もうまくいかずに、限界をむかえてしまうようです。

逆に水を全く与えない場合も同様です。

こちらは、わりと予想がつきますが、干からびて枯れてしまいます。
植物は、土の中の水が少なくなるとしおれてきます。ある程度までは耐えることができ、水を与えることで元に戻りますが、限界を超えると水を与えても、生き返らなくなります。

砂漠に生えているサボテンは比較的乾燥に強いと言われていますが、全く水を与えなければ、枯れてしまいます。砂漠では雨季と乾季があり、雨季の時期にたくさんの水を溜め込めるように、進化してきたため(茎や葉の多肉化など)乾燥に強いですが、生育期には水が必要になります。

その植物が生えている国の気候や環境を知り、それに合わせてあげることが、上手に育てるコツになります。

与える水の量

基本的には、鉢底から水が流れ出るくらいの量です。

というのも、植物は土の中にある根っこの先(根毛)で、主に給水を行うので、しっかりそこまで届く量をあげましょう。

例:5号鉢(直径18cm、高さ15cm)で約500mℓほど

時間帯

水を与える時間帯は、朝か夕方です。
昼間に水を与えると、土の中で水の温度が上がり、根を痛めてしまう場合があります。
温度は常温(冷やしたり、熱したりしない温度)で与えましょう。

注意点 

水を与える際、原則として葉っぱや花にはできるだけ当たらないようにしましょう。 根元に優しく水を与えるイメージです。

葉の役割としては、葉にある気孔から蒸散を行います。水を空気中に出し蒸発させることです。
その気孔を開け閉めすることで、膨圧を調整し、浸透圧によって根から土の中の水を吸うことができます。
つまり、水の入り口は根っこの先(根毛)で、出口は葉っぱの気孔ということです。

また物理的にも、勢いよく水がかかることで枝が折れたり、表面に傷がつくことで、菌が入って病気になる可能性もあります。花もまた、繊細で水がつくことで病気になったり、落ちてしまったりするので、水をかけないようにしましょう。

あまりにも乾燥しすぎている場合

特に夏に起きやすい現象で、土が乾ききっている場合は、水を与えただけではなかなか浸み込んでいきません。土が水を弾くような感じです。

このような時は、与えてしばらくしてからもう一度水を与えるというように複数回に分けるなどして、確実に土に浸み込むのを確認しましょう。

まとめ

朝か夕に土の表面が乾いているか確認して、乾いていたら、根っこまで届くように常温の水を優しく根元に与える。

参考文献

植物生理学入門 山本良一 桜井直樹 共著 オーム社 2007年

土と微生物と肥料のはたらき 山根一郎 農村漁村文化協会 1988年

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